Bar BARNS 20周年記念ボトル BLACKADDER 静岡 4年 2018-2022 63.9度のレビューです。

barns-shizuokaウイスキー

今回の記事は、お店に飲みに行ったらこのウイスキーがカウンター上に置いてあり、かつ販売可能状態でボトルが存在しており、私は予約していたので、購入という形で自宅に迎えることになりました。
(お店は酒販免許を所持しているので、販売は可能です)
この記事を書いている時点でBARNSのオフィシャルonlineshopに商品登録されていますので、ネット通販での購入、さらには店頭でも並行して販売していますので、この記事を書いている時点では購入可能となっております。
この記事に関してはオフィシャルのテイスティングコメントが無いので、私的コメントのみの記載となります。
(私的コメント)
香り:まずは綺麗なウッディさと強めのアルコール感がくる、甘さを伴うフルーティーさを奥に感じる、加水すると甘さが広がる
味:バランスの良い綺麗なフルーティーさがメイン、ウッディさもあり、甘さ、少々ワクシーさも感じる、余韻は結構濃い感じが長めに残る
このボトルはBarBARNSさんの20周年記念ボトルとしてBLACKADDERが選別、さらにBARNSの平井さんが選別という2段階もの選別によって選ばれた静岡蒸留所のシングルカスクウイスキーとなります。
ブラックアダー、ロウカスクなので、最低限の濾過しかされていません。このシリーズのボトルの特徴の一つである瓶底にある焦げた木片が存在することが多いのですが、今回私が購入したボトルには、ほぼまったくありませんでした。平井さんの言葉によれば、木片の入っているボトルもあるそうなので、これに関しては運(というより買ったタイミングによるかな)だと思われます。
平井さんに聞いた所では、このボトルは軽井沢蒸留器(K)の方のみ、オーストラリア麦芽を使用しているとのことです。
おまけに4年物にするために2022年3月にガイアフローのテイスティング会で試飲できたものに、さらに数ヶ月追加の熟成を行ったことで、試飲した時のものとまた味等が違っているように感じました。今の日本であれば春から夏も(昔に比べれば)そこそこ高い気温だったりするので熟成に良い影響を与えたのではないのでしょうか、と推測します。
蒸留所のオフィシャルボトルであるKやW、ブレンデッドのMは商品として量と質のバランスを取られたものであるため一定の水準にする必要があり、万人に受け入れられる美味しさに仕上がっていました。それと、このこだわりを優先できるプライベートボトルと比較してはいけないのでしょうが、これは絶賛できるほど美味しいものになっていました。
お財布に余裕があるのであれば、購入してみるのも一考かと思います。今回予約してなかったとしても、今回店頭で飲んだ上で、ほぼ確実に私は購入していたでしょうね。

そして、おまけ記事として静岡蒸留所のプライベートカスク「CLAUDE WHISKY」が別のバーに入荷しているのを知っていたので、その後そのバーに行き、飲み比べを行いました。
これはラベルを見る限り、KとWのヴァテッド、英国産の麦芽使用というところでしょうか。4年熟成で、それでもって62.8度という度数の高さもちょっと驚きですね。
これもテイスティングノートが見当たらなかったので、私的コメントだけの記載です。
香り:強いアルコール感、フルーティーよりはフローラル?の方が強めかな
味:甘みと酸味のバランスの良いフルーティーさ、少々オイリー感も感じる、うっすらスパイシーの刺激さもあるかな

飲み比べという形にはなりましたが、やはり樽ごとの違い、製法の違いがくっきりとわかり、美味しい、かつ面白い経験となりました。もちろんどちらも美味しいものでありました。
ガイアフロー静岡蒸留所のウイスキーに関しては、蒸留器、大麦、樽でバリエーションがあるので、飲み比べといっても違う蒸留所のウイスキーを飲んでいる感じにも思えるのが逆に面白いですね。

BARNSさんの20周年記念ボトルはまだまだリリースされる予定であり、直接店の方とお話している人であれば聞いている可能性大ではありますが、次は秩父の予定だそうです。楽しみにしつつ、今回の記事はこれで終わりということで。美味しいウイスキーをありがとうございました!

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