2023/7/15 愛知県名古屋市 BarBARNS(バーバーンズ)さん訪問記 その中でThe Sixth Senseのグレンギリー、ウイスキーフープのタムデューのレビューもしています

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2023年7月15日に愛知県名古屋市のBarBARNS(バーバーンズ)さんに伺いました。その時に提供された酒を記事にしています。

この日はそれなりに暑かった日になっており、外を歩くだけでも汗が止まらない感じの気候だったので、まずはさっぱり系のカクテルを頼もうとしたら、マスターからのご提案で新規入荷のジン3種類を使ったジントニックを飲むこととなりました。(3杯連続だったので、さすがに量は調整されていましたが)
3種のジンとはトップ画像のボトルなんですが、これクラフターズというエストニアのジンですね。ネット上で情報を調べてみると、
「クラフターズは、バルト海の小さな国エストニアの首都タリンにあるLIVIKO社が造るジンのシリーズです。エストニアの四季、手付かずの野生の森、肥沃な大地とおそらく地球上でもっとも綺麗な空気に根差した、エストニアの食文化と伝統に沿って何百の植物とその組み合わせから、完璧なジンを目指してテイスティングと議論を重ねて造られました。ボトルに書かれたレシピナンバーはレシピが決まるまで造られたサンプルの数になります。」
とあり、その中の3種類が店舗にありました。というかこの3種類だけが現在日本に輸入されているジンなのかな?ネット上でもこの3種類以外は見つかりませんでした。

まずはロンドンドライジン(レシピナンバー23)を使ったジントニックですね。メディタニレーニアントニックとオレンジの皮のみというシンプルなブレンドのカクテルです。
まずこのジンの情報を見てみるとわかるのですが、
「フレッシュなアーティザナルジン。
ジュニパーベリーと柑橘類、スパイスの効いたフェンネルシードとフローラルなヴェロニカが特徴のロンドンドライタイプのジン」
だそうで、定番のブレンドに使うとバランスがちょっとということで工夫されていましたね。味的には果実が無くても充分果実感を感じ、時間経過で甘みも感じられる、バランスの良いカクテルになっていましたね。

2杯目はワイルドフォレストジン(レシピナンバー27)のジンを使ったものです。こちらはまず器がヒノキの枡使用な上に、エルダーフラワートニックとレモンとライムのピールのブレンドですね。
こちらは元のジンからして特徴的で、
「エストニアの手付かずの常緑樹林からインスピレーションを受けて造られたジン。海風に揺れる森、岩にこびりついた苔、そびえる古代の木々、ボートに塗られたタールのイメージ。
大胆で素朴な野生の森と土の味。スモーキーでミネラルを感じる味わい。トウヒの葉と松の芽が特徴のジン」
だそうで、ジン単体で飲ましてもらったんですが、グラッシーというかウッディという方向性のジンで、それを活かすために器とかトニックの種類を変えての提供でしたね。
カクテルの方は、香りが木というか森という感じで、味もグラッシー寄りなんですが、バランスが結構良かったですね。

そして3杯目ですが、写真の通りいきなり趣が変わりましたね。
こちらはアロマティックフラワージン(レシピナンバー38)ですが、これに関しては、
「カラーチェンジングジン。トニックを混ぜると薄いオレンジ色が鮮やかなピンク色に変わります。
フローラルでリッチな口当たりとアロマティックな花のフレーバーが特徴。メインハーブはローズヒップとメドウスウィート。
アロマティックフラワージンに使用されているローズヒップの花びらにはアントシアニンが含まれています。
このアントシアニンは酸に敏感であり、トニックに含まれるクエン酸と混ざることによりph値が変わります。
ph値が変わることにより色が変わります。
酸に敏感に反応するということでしたので、トニック以外のものでも色が変わる場合があります」
とのことで元から色が着いている上に酸に反応するという、少なからず私の酒人生の中では珍しい成分のジンですね。
ジンをストレートで飲んでみると、かなりフローラル系で、かつハーブ系でもありましたね。
カクテルとしてのブレンドとしては、メディタニレーニアントニック使用で、色がピンクに変化していましたね。ピンクということで器も側面に薔薇があるものを使用しているということです。
香りは本当に薔薇、フローラル全開という感じで、味は当然ながら華やか全開、その中にも甘さもありましたが、バランス的にはなかりキレイな感じでしたね。

いきなりブログネタとしては面白いカクテルを提供してもらいましたが、4杯目もまた記事映えする感じのカクテルを頂きました。
フルーツカクテルなので時期限定ですが、半冷凍させた結構な大きさの宮崎のライチとポールジローのスパークリンググレープジュースとスパークリングワインのブレンドを口の中でマリアージュさせて飲むカクテルですね。今年のライチはかなり大きく、皮も種を剥がれやすい上に半冷凍させたおかげで味が凝縮して更に美味しく頂けるように工夫されている所が良かったですね。
加えて飲み物と同時に口に含むことで、コクがプラスされて見事なマリアージュをしてくれましたね。

5杯目からはウイスキーということで、グレンギリー、2008年蒸留、52.6度、for The Sixth Senseを頼みました。
信濃屋がリリースしたSTORY TELLERの第3弾のボトルで、ラベルのイラストは白雪姫の1シーンだそうですね。
これに関してはテイスティングノートと私的コメントを併記していきます。
(テイスティングノート)
香りは林檎、蜜蝋、バニラビーンズ入りカスタード、栗きんとん、ホイップクリーム、メープルワッフル、ココア、八角にシナモンパウダー、森林、黄色い花、だんだんと青みのあるパパイヤやキウイフルーツへ。
口に含むと、樹液にマロングラッセ、サルタナレーズン、芋羊羹、洋梨にミント、ワックス。
余韻は麦の甘みと八ツ橋のニッキ様のスパイスが爽やかに続く。
(私的コメント)
香り:麦、フルーティー、酸、ハーブ、甘さ、ちょっとウッディ
味:麦、甘い系フルーツ、うっすらウッディ、ちょっと酸、ちょっとオイリー
この前が結構濃い目のカクテルだったので、ウイスキーの方もちょっと濃い目のものが提供されましたね。おかげで味的に負けることなく、かつ穏やかに飲める感じのウイスキーでしたね。

6杯目はウイスキーフープのタムデュー、2006年蒸留、14年、59.1度を頼みました。
これは正式のテイスティングノートが見つからなかったので、私的コメントのみです。
(私的コメント)
香り:キレイなシェリー、甘さ、酸、ちょっとウッディ、ちょっとフローラル
味:硫黄を感じないキレイなシェリー、ウッディ、蜂蜜系の甘さ、ちょっと酸
1stFillオロロソシェリーカスク樽ということで、色味もあって嫌味なシェリー系かなと思えばかなりキレイなシェリー系ウイスキーになっていて、かつ前のウイスキーに負けない感じで楽しめましたね。

7杯目はキナのリキュールとアイス&シャーベットで楽しむ、お遊び要素付きのものを頼みました。
まずキナのリキュールは薬草系リキュールですが、今回のボルティーガのは、濃い甘さの中にちょっと苦味があるようなリキュールですね。
それに加えて、バニラアイスと自家製オレンジシャーベットが添えられ、それぞれにリキュールをかけて、さらに全部まとめて一気に口にしてみるとか、いろいろ変化が楽しめるというお遊びが出来るカクテルという感じになりますね。(グラスが白っぽいのはリキュール自体をちょっと冷やすことで、アイスにかけた時に溶けるのを遅らせようという工夫ですね)
バニラとリキュールの組み合わせで苦味がなぜか香ばしさに変化してくれましたね。
オレンジとの組み合わせでビターフルーツ系への変化でしたね。
そして3種組み合わせで、なぜか安いオレンジ系のアイスっぽさに変化するという面白い感じになりましたね。口に含んだ時に「なんだろう、この懐かしい感じ」と思えたくらいです。しかしながら「コレ!」と断言できるわけでもない妙な懐かしさが本当に面白かったですね。

ここいらで次の店へ行く時間になったので、ここで終了となりました。
毎度のことながら美味しく工夫された上に面白い酒の提供ありがとうございました!
今回の記事はここまで!

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ウイスキー(ウィスキー)飲みの程良い日常ブログ

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