本日2軒目になりますが、BarSuzuki（バースズキ）さんに伺いました。今回はちょっと長居しようかなと思い、ちょっと早めからここで飲んでいました。
まずは季節のカクテルで巨峰のシーブリーズですね。巨峰の果肉も入ったものであり、さっぱり爽快でありながらも飲んだ時の変化も楽しめる美味しいカクテルになっていましたね。あと香りの変化として薔薇がちょっとした変化としていたのも、ちょっと楽しい要素ですね。
そして2杯目は、久々にカクテルブックに載っているカクテルを頼みました。ノースサイドスペシャルというカクテルでダークラムベースのカクテルなんですが、それ以上の分量でレモンとオレンジが入っているのでラムのアルコール感を楽しむというよりは爽やかにゴクゴク飲みタイプのカクテルになっていましたね。ちょっと方向性がダブりましたが、まぁこれはこれで美味しく飲めました。
そして3杯目は入荷していたのはSNSで知っていたので、まずはアードベック、トリー・バン、Batch4、46.2度、19yです。
これは限定品としてリリースされたもので、今回のこれはアメリカンオーク樽とオロロソシェリー樽使用とのことですが、どれをどれだけは公表されてないようですね。ピーティー＆スモーキーが基本のはずのアードベックですが、これに関しては結構複雑味を持つ、ピート系はあまり好きではないと公言している私でも「あ、いいかも」と飲めるウイスキーになっていますね。
これはテイスティングノートと私的コメントを併記していきます。
（テイスティングノート）
色：温かみのある茶色
香り：炙ったパイナップル、火を焚いた煙のようなスモーキーな香りがはっきりと感じられる。削りたてのオークや柔らかい革のニュアンスが、トフィーやリコリスのような甘い香りと共に、美しい歌のように心地よく滑らかに流れ込んでくる。少し加水すると、柑橘のソルベ、バニラチーズケーキの甘い香りが微かに感じられた後、火打石、松脂の、タールの香りが立ち上る。
味わい：香りの印象に反し、非常にピーティーで、スモーキーな口あたり。塩気のある味わいが口に広がり、チリチョコレートやパプリカを燻したような、スモーキーながらも甘味と酸味が調和する味わいへと変化する。焼いたオークや焙煎した茶葉のニュアンスが和らぐと、爽やかで塩気のある甘味が現れる。
余韻：しっかりと感じられるが優しい余韻。煙のニュアンスが長い余韻へと誘う。
（私的コメント）
香り：適度なピート、スモーク、奥にハーブ、ちょっとした甘さ、酸っぽさも感じられる
味：ピート＆スモークの刺激、ちょっとバニラやチョコ系の甘さ、スパイス系の刺激、余韻は普通かな
やはりアイラ系。基本はピート＆スモークなので、その中にあるもの、奥に隠れてたり、余韻のあたりでようやく出てくるものを感じるように気をつけて飲むという感じになりますね。
これに関しては奥に隠れてる要素のおかげで結構気持ちよく飲めました。
しかし、公式のテイスティングノートですが、これだけの要素を、アードベックのピート＆スモークの中から良くピックアップできるもんだなと関心しますね。ここらへんがプロと素人（？）の違いでしょうね。元々バーぐらいしか買えないようなレベルの流通量だろうから購入しようとは思いませんでしたが、まぁバーで見かけたら飲んでみるのも良いかもしれませんね。
この流れならいけるだろうと思い、4杯目はオクトモア、13.2、58.3度です。
これも今年の限定リリースものですね。
公式テイスティングノートと私的コメントの併記していきます。
（テイスティングノート）
香り
この香り高いオクトモアの幕開けを飾るのは、塩気を含んだスモーキーなナッツ、ミルクチョコレート、革を感じさせるタバコだ。
オロロソ･シェリーバットが濃厚なシロップのようなオレンジとグレープフルーツの柑橘感、ほのかなクローブとシナモン、そしてクルミとプラリネの香りで、この素晴らしいウイスキーを育て上げた。さらに開くにつれ、ブラウンシュガー、レーズン、ドライアップル、メロン、熟れた洋ナシが現れ、これらの繊細なフルーツの香りに見事に織り込まれて、穏やかなスモークが漂う。
味わい
口に含むと力強さが感じられ、まったりした存在感が際立つ。スモークしたナッツや革、温かいオレンジマーマレードを塗った焼きたてのスコーンを思わせる香りが立ち上がり、ドライアプリコットと胡椒のようなほのかなスパイスが次第に現れる。
フィニッシュ
時間の経過と共に土っぽいピートスモークが前面に押し寄せる。オロロソ･シェリーバットのフルーツとナッツを思わせるアロマと潮風のピリッとした塩気が、活気に満ちたフレーバーの競演を繰り広げながらフィニッシュへと向かう。
（私的コメント）
香り：強めのピート＆スモーク、奥にシェリー感、うっすらフルーツ感も感じる
味：ピート＆スモーク強め、シェリー樽由来の甘さとちょっとウッディさを感じる、スパイス系やフルーティーさも奥にあり、余韻にソルティもあり
ファーストフィルのオロロソシェリーバットで5年熟成、フェノール値は137ppmだそうです。
先程のアードベックよりはピートやスモークを強めに感じましたが、その奥にある要素がまた結構多めで複雑なウイスキーになっていましたね。ただやはりというべきか、私の舌程度ではここまでの要素があったとは感じることはできませんでした。でもまぁ複雑味のおかげで普通に美味しく飲めましたね。
今回新入荷のピート系ばっかりの経験値を得ましたが、たまにこういったものを飲むのも良いですね。そればっかはさすがに勘弁ですが。
ここいらでさすがに帰宅の時間になったので、締めのディスカバリーを頼んで、タクシーで帰宅となりました。美味しい＆ウイスキーの経験値ありがとうございました！
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