SMWS ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ 12.62 ベンリアック 31年 1989年蒸留 31年 57.9度

ウィスキー

以前記事にしたソサエティの試飲会で量り売りで買ったもの3種類ですが、値段的にも味的にも1本ずつ存分に楽しんでいこうなのと、これらは他と比べるようなものではないので、じっくりやっていこうということで1本ずつ記事にしていきたいと思います。
まずは画像にある通り12.62とありますが、ソサエティは小数点の前の数字で蒸留所、後ろの数字が今までのリリース数を意味しています。今回の12はベンリアックになります。(ネットで調べれば蒸留所コードは出てきます)
そしてソサエティ特有のラベルですが、色(12種類)でそのウイスキーの味の傾向を示し、ボトルテーマというメインタイトル?イメージ?があり、細かい文字でテイスティングノートっぽいものという順で記載されています。
今回の色による味の傾向はオレンジ色の「Deep Rich & Dried Fruits」。
メインテーマは「HEAVEN-SENT」:神の恵み
テイスティングノートはオフィシャルサイトより抜粋しますが、
[ノーズ]日本で古来より宮廷の貴族に愛された沈香と伽羅を豊富に使用した最も貴ばれるお香の「伽羅金剛」、「ダイヤモンドキャラ」と訳されるこの甘美な香りが部屋を満たしている。
[パレット]味わいは奥深く重厚感を感じると同時にフルーティーさと軽さも感じ、それはまるで、ヘレスのロイヤルアンダルシア学校でスペイン音楽を伴う乗馬バレエ「アンダルシア馬の踊り方」のショーを見ているかのようなイメージ。ほんの一滴加水すると、ハチドリの鼓動する翼、繊細で細線細工、遊び心のある優雅さの一挙手一投足を見ているかのよう。忘れられない神の恵み。
だそうで。
ちなみに29年間 ex-oloroso butで熟成した後、 first fill PX buttに移し替えてフィニッシュしているらしいです。
・・・改めて見ましたが凄い文句が書かれていますね。ウイスキーの語源が命の水とか言われることもありますが、神の恵みですか。まぁ凄い値段だったので味も凄いという意味も含んでいるのですかねぇと思っておきましょう。
そしてテイスティングノートの部分ですが、一般的なウイスキーのコメントにしては???な部分がありますが、これソサエティ特有?の現地のコメントを作成する人がこのウイスキーを飲んでイメージしたものを詩的に表現する傾向がちょくちょくあるんですが、今回のこれは中途半端に入っていますね。(ひどいのになると全部詩的表現な場合もあるんです)
私的コメントも以下に記載しておきます。
香り:ちょっと濃いめのシェリー香、樽感も程よくあって綺麗に香ってくる感じ。奥の方に柔らかさも感じる。
味:ちょっぴり酸を感じさせるフルーティーさ、度数のせいもあって結構強めのアタック、蜂蜜?砂糖?寄りな感じの甘さも程よくある、余韻はちょいと長め。
端的には長熟によってカドがとれた感じの良きバランス型シェリー樽ウイスキーですね。
前のモルトヤマのベンリアックがバーボン樽なんで完全なフルーティー寄りだったんですが、こちらはシェリー樽なんで比較対象にしずらいんですけど、どちらもフルーティー系なんでここらへんが原酒の個性かな?という感じですね。
(私の個人的感想です)
んー、確かに結構上質な味ではあるんですが、ただこの値段のウイスキーをバーで普通に飲むとなると結構なお値段になったりするんで、そこまでの味かなぁと言われると、飲み手次第ですが、納得してもらえるかどうかですね。あくまで私なら、と限定しての意見ですが、この値段だったら感動して飲み干したくないと思わせるような味であってほしいなぁ、と感じてしまったですよねー。(つまり私的にはこの値段に見合った味じゃないかなーと感じてしまったということです)
ちょっと辛口ですが、あくまでウイスキーというのは嗜好品であり、個人によって合う合わないがあるんですから、高価格帯でも合わなければ酷評になるのはありがちなことです。
でもまぁ経験値としては蓄積されましたので、これはこれで良かったと言えるでしょうね。
あと2本!期待していますよ!

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