Bar BARNS 20周年記念ボトル スペイサイドリージョン 40年 1977年蒸留 42.8度のレビューです

ウイスキー

今回は愛知県名古屋市の名店、BarBARNS(バーバーンズ)様の20周年記念ボトルで、キンコーさんとのコラボボトル、スペイサイドリージョン、40年、1977年蒸留、42.8度のレビュー記事となります。
トップ画像が2枚あるのは理由があってです。このボトルのラベルの文字が金色なんですよね。角度次第ですが、文字が読める状態で撮りづらいので、黒文字に見える角度で取り直したものと併載しただけです。
ぱっと見というか、1977年蒸留、40年熟成、そのどちらかの単語だけでも「高額ボトルですよね?!」と思えますが、まぁその想像で間違いありません。そもそも今の御時世で1970年代蒸留のウイスキーが気軽に買える金額でリリースされることはほぼありません。このウイスキーもちょっと気軽に頼める金額ではありませんが、他のボトラーズで同様のスペックのウイスキーを買うよりは安くなっているのではないかと思います。
私がこれを頼んだときは「4分の1でもいいですよ」という感じの会話もしていたので、ともかく味わってみたいという方は、量を減らしてでも味わってみてください。シェリー系のウイスキーが嫌いとか、アイラしか飲まないという人でもなければですが。それだけの価値のあるウイスキーであると、飲んだ私の感想としては断言できます。
度数の低さもあって、加水をあまり推奨しません。ストレートのまま味わうのが一番かと思われます。

ネット上にあったテイスティングノートと私的コメントを併記していきます。
(テイスティングノート)
香り:甘いイチジク、柔らかくなるまでじっくり漬け込まれたレーズン、丁寧にテンパリングされたなめらかな高級チョコレート、チェスナッツ、艶やかなオーク。
味:とろけるフォンダンショコラ(チョコレートケーキ)、熟成感のあるオークの甘み、果汁滴るフルーツ(洋梨、キウイ、完熟イチジク)、シナモン。
余韻:ココア、シナモン、イエローキウイ、上質で洗練されたウッディさ。
(私的コメント)
香り:レーズン、フルーティー、キレイなウッディさ、チョコ系の甘さ
味:上質な酸味を含むフルーティー、上質なチョコ系の甘さ、ハーブ感もあり、余韻がハーブ感で長く続く。タンニンをあまり感じない。

1977年蒸留ということで、おそらくソレラシステムで使われた上質なシェリー樽を使用しているであろうウイスキーでしょうね。シェリー樽ウイスキー使用してる系のオールドボトルによくある、ともかくかなりキレイで嫌味な感じをまったく感じないシェリー系ウイスキーになっています。
このウイスキーですが、ともかく構成要素がすごくキレイに融合し、私のウイスキー飲みの経験の中で「飲み干したくない」とかなり久々に思ったウイスキーでしたね。
これを飲みながらマスターと会話している中で、これどこの蒸留所かとのネタも当然ながら出てきましたが、おそらく(予想)ではグレンファークラスじゃないかというのが80%くらい、あとはグレングラントの可能性も、と言っていました。私はわかりませんでしたが、この時代のグレングラントの中に似たような傾向のものがあったらしいので、もしかしたら程度の可能性であるかもと言っていました。

私でしたら、このウイスキーは最後に頼んで、至福の時間を堪能して帰宅とかいう感じにしたほうが、その日の記憶として上等なものになるのではと思いますね。そうなると上品、繊細なこのウイスキーを飲むことと、何杯飲むか、何を飲みたいかと伝えてコース的に店側に組み立ててもらった方が良いのではないかと思います。
SNS等でも入荷しましたとか公表している店が行動範囲内にあるのならば、是非店に行って味わって欲しいウイスキーと、私は言いますね。(ただしお財布に余裕があるのならば、ですが)

では、今回はこれで。
こんな素晴らしいウイスキーをリリースしてくれたバーンズさんありがとうございました!

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