2022/11/13 SMWS ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ テイスティング会 名古屋会場 BarBarns様に参加してきました

ウイスキー

2022年11月13日に愛知県名古屋市のBarBARNS(バーバーンズ)様で開催されたSMWS、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ様のテイスティング会に参加してきましたので、そこで提供されたウイスキーを紹介していきたいと思います。
SMWS(以降ソサエティ)は会員制のボトラーズであり、購入は会員でないと出来ませんが、こういったテイスティング会には少々の割増料金を支払うことによって参加することが出来ます。そこで気に入ったものがあれば、物と販売時期にもよりますが、終了後会員登録をした上で購入することが出来る可能性もあります。私は随分前に会員登録しておりますので、毎回の如く参加しています。
まずは写真を一気に掲載していきます。(後から確認してみると、どうも全部撮影できてないようですが、ご容赦を)

今回は基本料金で14本、追加料金を支払うことにより更に追加で12本をテイスティングすることが出来ました。他の地域のテイスティング会とは本数が違っているとは思いますが、ここ名古屋会場に関しては会場側のバーンズさんが頑張ってくれているおかげで、これだけの本数をテイスティング出来るという、ある意味恵まれた会場でありますね。おまけに今回は高級長熟物である黒ラベルのものも2本ありました。追加料金の金額はこの2本だけでもバーで飲む金額相当かそれ以上になるのではないかと思われますので、そういった意味では追加分もかなりお得となっていますね。
バーで飲むと、やはり自分の好みの方向の酒ばかりか、好きな蒸留所ばかり飲んでしまう人とかいますが、この会の場合はともかく色々な蒸留所のものが飲める(というか参加料の元を取ろうと思う人は全てとりあえず飲むという選択肢をしたりする)ので、新たな好みが見つかるかもしれない、そういった意味でもこういった会の存在はありがたいですね。

では、各ボトルの味をかなり簡略的(長文嫌いな方もおられるので)に記載していきます。
・2.134(グレンリベット)「ハーブスポンジパンケーキ」
香り:ハーブ、ジンジャー、フローラル
味:バニラの甘さ、酸味のフルーツ、ちょっとスパイシー、ハーブの爽快感
・80.31(グレンスペイ)「計り知れない楽しさ」
香り:甘さ強めのフルーティー、ちょっぴちウッディさも
味:蜂蜜系の甘さ、フルーティー、ちょっとスパイシーさもあり
・79.7(ディーンストン)「魅力的で勢いがある」
香り:フルーラル、ちょっと甘さを感じる、ちょっとウッディさも
味:フルーティーだけど柔らかい感じ、ちょっとスパイシー系の刺激もあり、余韻はフローラル
・1.257(グレンファークラス)「蜜柑と夏らしさに舌鼓を打つ」
香り:酸味強めのフルーティー、甘さも感じる
味:酸強めのフルーツ、甘さ、ウッディさもあり、ちょっとスパイシーも感じる
・1.254(グレンファークラス)「天国での試合」
香り:ウッディ、クリーミー、砂糖系の甘さ
味:砂糖系の甘さ、フルーティーさもあり、全体的にクリーミー、余韻長め
・13.93(ダルモア)「石灰質とペッパー」
香り:結構ドライっぽい、ちょっとフローラルも感じる
味:オイリー、酸味強め、ハーブかスパイス系の刺激
・12.71(ベンリアック)「興味深い一杯」
香り:グラッシー、ちょっとレザーっぽい、ちょっとハーブ、ウッディさもあり
味:クリーミーさ、バニラ系の甘さ、キレイなハーブ感もあり
・36.181(ベンリネス)「夏到来の予感」
香り:シェリー感、微妙に湿った感じの木っぽさを感じる、ちょっとグラッシー
味:甘さ強めのフルーツ感、ちょっとフローラル感、かすかにピート感
・100.32(ストラスミル)「ソレラ熟成のスリヴォヴィッツ」
香り:砂糖系の甘さ、ちょっとフルーティー、ジンジャー系の刺激、ちょっとウッディ
味:砂糖系の甘さ、ナッツ、ちょっとジンジャー系の刺激
・30.121(Glenshiel表記ですが、グレンロセス)「突き詰める価値がある」
香り:グラッシー、ハーブ、チョコ、ちょっと甘さを感じる
味:スパイシー、強めのアルコール感、余韻にチョコ系の甘さ
・151.3(マックミラ(スウェーデンの蒸留所)のピーテッド)
 「スキニーディップシュールストレミングス」

香り:ピート、強めのスモーク、ちょっとビターな感じ
味:スモーキー、オイリー、ちょっとスパイシー、余韻に甘さあり
・138.8(Nantou Peated Malt表記ですが、OMAR)「テイスティングラス越しのアリス」
香り:ハーブ、ちょっとソルティ、キレイなピート&スモーク
味:スパイシー、甘い系フルーツ、スモーキー、コクのある甘さ、ソルティ
・108.48(アルタベーン)「爆発するぞ!」
香り:強めのピート、スモーキー、ソルティ
味:ピーティー、スモーキー、奥にフルーツ感、ソルティさもあり、全体的にはジューシー
・53.396(カリラ)「タグボート、タリーローブ、スイートピート」
香り:ピート強め、スモーキー、レザー感、フローラル
味:ピート、スモーキー、フルーティーやフローラルさもあるが、全体的にまったりした感じ
・44.148(クライゲラヒ)「複雑なフィネス」
香り:キレイな甘さ、フローラル
味:キレイなフローラル、ハーブ、ちょっと甘さ、酸系の刺激
・26.193(クライヌリッシュ)「シルキー、ミルキー、フルーティー、ブーティー」
香り:キレイなフローラル、ジューシー、甘い系フルーツ、バニラ
味:甘くジューシー、ちょっとジンジャー、キレイな酸味、うっすらウッディ
・39.241(リンクウッド)「鮮やかなレモンフィズ」
香り:ハーブ、リンゴ、酸味系フルーツ
味:酸味強めのフルーツ、フローラル、クリーミー
・39.239(リンクウッド)「フラワーパワー」
香り:フローラル、ハーブ、ちょっと甘い感じ
味:ハーブ、フローラル、キレイな甘さ、ちょっとオイリー、余韻長め
・18.44(インチガワー)「クリーミーコーヒーファッジ」
香り:ちょっとソルティ、ハーブ、ちょっとフローラル&フルーティー
味:ソルティ、スパイシー、奥にクリーミー、蜂蜜系の甘さ、うっすらシェリー
・71.87(グレンバーギー)「バダゴニアのカウボーイ」
香り:スモーキー、ハーブ、ちょっと甘さも感じる
味:濃いフルーツ、スパイス、ミルク系の甘さ
・24.167(North Charlestown USB表記ですが、マッカラン)「栄光の日々」
香り:ちょっとウッディ、キレイなフルーツ、ハーブもちょっと甘さ
味:スパイシー、ソルティー、ハーブ、キレイなシェリー感
・66.207(アードモア)「甘くジューシーなスモーキー」
香り:キレイなピート、スモーク、ちょっと甘さ
味:スモーキー、ピート、砂糖系の甘さ、酸の刺激、ちょっとコク
・10.229(ブナハーブン)「メキシコの小石」
香り:ピート強め、うっすらスモーク、ちょっとフルーティー
味:ピート、スモーク、ソルティ、バニラの甘さ、ちょっと酸味、余韻が酸とソルティ
・4.304(ハイランドパーク)「BBQに似合う一杯」
香り:ピート、ちょっとスモーク、ソルティ、ちょっと酸
味:ピート、スモーク、キレイな甘さ、ダークフルーツ系
・29.285(ラフロイグ)「素晴らしい融合」
香り:強めのピート、スモーク、ソルティ
味:キレイなピート&スモーク、ちょっとソルティ、コクを感じる甘さ
黒ラベルの1本。やはり長熟ゆえに複雑味を感じた。
・53.389(カリラ)「グッドナイト&ジョイ」
香り:スモークが強め、ピート、ハーブ、フローラル、ほんのりウッディ
味:強いスモーク、ピート、ソルティ、ちょっと甘さを感じる
黒ラベルのもう1本。カリラというには、なんか複雑だし、結構やわらかい感じもあるしで、わかりやすいカリラらしさを感じられないけど、複雑味という意味では結構よかった1本。

今回もまた、色々飲めましたが、やはり全体的には優等生というか、飛び抜けて美味しいものは自分の好みという意味では無かったと言えますが、全体的に外れがないというか、ウイスキー全般という意味での経験値として、今回もまた結構稼げたと思います。
しかし、毎度関心するのは、各ボトルのメインタイトルですね。テイスティングコメントもそうですが、ソサイエティのボトルに関しては詩を書く才能とか、コピーライター的な才能が必要なんでしょうかねぇ。時折意味不明なものもありますが、これ理解出来る飲み手はどれくらいいるんでしょうかねぇ。
今回の中でお気に入りだったのは、79.7のディーンストン、12.71のベンリアック、30.121のグレンロセス、151.3のマックミラ、26.193のクライヌリッシュ、39.241&39.239のリンクウッド、24.167のマッカラン、4.304のハイランドパークですね。
意外だったのはマッカランです。現行のオフィシャルはあまり好みではないのですが、これは結構良い感じでしたね。
あと、ティースプーンモルト?扱いなのか、違う名前がつけられているものが2つほどありますが、ソサエティの場合はコードで固定されているので、他のボトラーズのように「どここれ?」みたいな感じにはなりませんね。
黒ラベルの2本ですが、どちらも複雑味があり、ピート系があまり好んで飲まない私でも、これだったらバーで飲む想定で後半の方で飲み「あ、これ結構いいね」という可能性が高い感じになっていましたね。(まぁ金額が洒落にならないと思いますが)

あと、今回からか、前回のソサエティのアンケート結果(名古屋会場では参加者がどれが良かったかのアンケートを取って、それをソサエティ日本支部に報告しています)を渡してくれましたが、やはり人それぞれの好みってのがあり、結構票にばらつきがありました。あと価格が票に直結しないというのも読み取れましたね。

さて、今回はこれで。また次回の会も問題なければ参加し、ウイスキー飲みとしての経験値を上げていこうかと思います。毎度楽しい会を開催してくれるソサエティ、会場提供してくれているバーンズさんに感謝を!

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