BarBARNSさんの記念ボトルが順次リリースされていますが、今回トップ画像の秩父がリリースされ、私も予約していたので購入してくるついでで店で飲んできました。この記事では秩父単体でのレビューをしていきたいと思います。
ラベルの写真をちょっと大きめにして入れましたが、バーンズさんのラベルでテイスティングノートを表記する方式が今回もとられており、(これウイスキーファインドさんコラボのボトルでよくある形式なのですが、今回のこれにも採用されたようですね)フルーツ系がメイン、メロンパンとかもあるので甘さもあり、みたいな感じなのかなと想像できますが、1つだけ異質なものが表記されています。右下の方にある棒?みたいなやつです。後で書くコメントを見ると想像できると思います。きっちりラベルを見たければ店に行けば飲めますので、その時にでも自分の目で確認してください。(おそらくマスターがきっちり説明してくれると思います)
ちなみに樽情報は2ndfillバーボンバレルということで、マスターが話していた情報によれば、Hという文字を使用しているバーボンから、スコットランドでモルトもグレーンも作っている蒸留所を経由した樽を使用しているとのことです。
これ記事を作成しているちょっと前にラダーさんがtwitterで抽選販売の告知をしたようですが、かなり恐ろしい抽選倍率ではないでしょうかと予想されます。(この記事を書いている時点では終了してますね)こういったのは、まずはバー等に優先的に販売し、ごく一部だけが一般販売されるようなものなので。あとバーンズさんも店頭での予約を事前に受け付けてくれた人の分だけは確保したようですが、余剰は一切無いとのことなので、バーンズさんやこれを購入した店に行って飲むことは出来ますが、バーンズさん店頭では予約者以外の購入は基本的に出来ないときっぱり言っておりました。(当然ながらバーンズさんのオフィシャルonlineshopにも出てくることは無いと、これまたきっぱり言っておりました)
ではオフィシャルのテイスティングコメントと私的コメントを掲載していきます。
(オフィシャルのテイスティングノート)
香り:メロン、西瓜、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、マルメロジャム、ヨーグルト。
味わい:キウイ、洋梨、アプリコット、メロンパン、チェリーブランデー、ゼリービーンズ、パイナップルキャンディ。
フィニッシュ:柑橘の皮、実山椒、新生姜、オークのタンニンとスパイスが心地良く長く続く。
コメント:瑞々しい果実のトップノートから、濃厚で甘いパレート、フィニッシュにはスパイシーに変化。フルーティーなハウススタイルと展開力に長けた厳選の1本。
(私的コメント)
香り:ちょっとウッディ、酸を感じるフルーティー感、メロン、青系フルーツ
味:甘さと酸のバランスの良いフルーティーさがメイン、ちょっとビター、ウッディさもあり、余韻になるとちょっとスパイス系な感じが出てくる、うっすらコクっぽいのもあり
やはりイラスト通り、基本はフルーティーがメインですが、そこはやはり複雑さの中にいろいろな要素があり、後々出てくる美味しく面白く味わえる酒となっていましたね。
しかし、私の方のコメントにある直接的表現しているウッディさ、これがちょっとこれの構成の中では異質というか、マスター曰く不本意な結果だということです。これの意味を知りたければバーンズさんに行ってマスターに直接聞いてみてください。ここでは説明をいたしませんので。
あと、マスターがお勧めしてくれる(かな?)有料で生ハムを頼み、それに合わせて飲んでみると、結構良いマリアージュをしてくれます。イラスト的に言えばメロンに生ハムを合わせるそれと同じような感じになりました。
これを飲む時は、おそらくマスターが案内してくれるでしょうが、30分以上放置して変化を楽しむスタイルにした方がマスターが目指した方向を知ることができると思います。私もそれに従い、邪魔をしない味のウイスキーを追加で頼んで時間を稼ぐことにしたのですが、これが意外な結果を生み出すことになりました。
まず、こんな素晴らしいウイスキーでやることではないですし、偶然とはいえ実験的要素な飲み方になりますが、店でやってしまったので、それも一応記事にします。
追加で頼んだのが、アマハガンのEdition3.6、ワールドブレンデッドウイスキーです。味的にはラベルの通りフローラル寄りな感じのバランス型ウイスキーで、確かに邪魔しないなーと思いつつ飲んでいたのですが、ある時、これを飲んだ後うかつにも舌を水でリセットしないで秩父を飲んでしまったんですよね。そうしたらフローラルの余韻が舌に残っている上にフルーティーな秩父がなぜかマリアージュ?してしまい、広がりが秩父単品の時よりも爆発し、さらに余韻も強く長く続くという現象がおきてしまいました。
予想ですが、バランス型だったので、フルーティーさを邪魔せずに組み合わさったのではないかと思ったのですが、口の中とはいえ別の酒の余韻に秩父をブレンドするなんて行為を偶然してしてしまい、さらに上等な味変を経験することになりました。ただこれがこのウイスキーだからなのか疑問に思ってしまったのですよねー。
ということで、別のバーで自分で買ったボトルの口開けついでにグレンモーレンジ18年、それもリミテッドエディションのものと合わせてみました。これもどちらかと言えばフローラル寄りのバランス型ウイスキーだったので同じ効果(?)が出てくるのかなーと思ったら、想像通りに同様のマリアージュをしてくれましたので、結果というか考察としては、フルーティーさを邪魔せず、かつそれ自体が強烈な個性をもってないバランス型のバーボン樽ウイスキー、またはシェリー系でもほとんど影響を受けてない(フィニッシュでちょっと使った程度?な)ウイスキーであれば、おそらくマリアージュ的な効果を出してくれるのではないかと思います。
まぁ基本的に単体で充分美味しいウイスキーですので、こんなある意味邪道な飲み方をする必要はないと思います。というかこのウイスキーの味を普通に味わうのを、まずやるべきことだと思います。(そもそもそんなに安くないウイスキーなので、そこまでやる余裕があるのかは不明ですが)
あと、幸運にも購入された方は口開けして飲まれると思いますが、これに関してはマスター曰く「おそらく一年近く寝かすと目指した方向のウイスキーに変化するんじゃないかな」と言っていましたので、程良く気長に楽しむウイスキーになるのではないでしょうか。私も知人等に振る舞う時とか、自宅で飲む時以外は大事に保存しておこうと思います。
そして20周年記念ボトルですが、次のリリースはアバフェルディ、ボウモアと続くそうです。気になる方はリリース情報を気にするなり、バーンズのマスターと会話して情報を得るなりして次のお楽しみにした方がよろしいのではないでしょうか。
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