2024/9/29 SMWS(ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ)The Gathering 2024 in 愛知県名古屋市BarBARNS(バーバーンズ)さん会場のレビューです

ウイスキー

いきなりボトルの写真を列挙しましたが、これは2024年9月29日に愛知県名古屋市のBarBARNS(バーバーンズ)さんで開催されたSMWS、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティさんのギャザリングに参加してきたので、その場で出てきたウイスキーを記事にしていきます。(そしてボトルの写真一覧です)
去年も参加しましたが、今年も同様にウイスキーと食べ物のペアリングという趣旨で名古屋会場は開催されました。会場であるバーンズさんの頑張りが凄く、合計21本と毎度の如く多いとも言える本数と、今回はそれに加えて、そのウイスキーと一緒に相性の良い食べ物を提供していただけました。更に食べ物自体もこだわりのものがほとんどであり、いつものテイスティング会以上にバーンズさんは苦労されたと思います。本当にこのこだわりには頭が下がりますと共に大きな感謝をしたいと思いますね。
(他の地域の会場では、別の趣旨で開催されています)

お次の写真はペアリングされた食べ物たちです。所々ウイスキーに合わせるには???な食材も見当たりますが、バーンズさんで試した上で提供されていますので、参加された側からも「意外なペアリング」とばかりに合っていましたね。本当、ウイスキーに対するこだわりとか、その味に対してどういった食材が合うかを判断できる経験値とか、やはりプロの経験は凄いの一言に尽きますね。(ちなみに番号は後で紹介するウイスキーの番号に対応しています)

いつものテイスティング会と違い、ウイスキーの美味しさと、食べ物の合い方がメインの会なので、今回ウイスキー自体のいつものようなレビューをしないで、ウイスキーの紹介と、どのような食べ物を合わせたかを記事にしていこうと思います。番号は上記の列挙したウイスキーについている番号と合わせてあります。(ただバーンズさんの頑張りが凄くて資料に無いウイスキーも合わせてみてと提供されていたのですが、それに関してはさすがに記事にはしていきません)

1. (コード無し)インチガワー、2008年蒸留、14年、54.0度「Guabas trumble into apple crumble / グアバがアップルクランブルのプールにドボン」ストレート + チーズ&オレンジマーマレード&かりんジャム
まろやかさ、コク感、フルーツ感プラスで良かったです。

2. 85(2024フェスボトル)グレンエルギン、2007年蒸留、15年、57.5度「Freeform Jazz / フリーフォーム・ジャズ」ストレート + デザートチーズ、クローブ×オレンジ
コク、酸味、爽やかさプラスです。

3. 59.71 ティーニニック、2010年蒸留、12年、58.2度「Raisin-paved highway / レーズン舗装のハイウェイ」ストレート + デザートチーズ、スパイス×6種のフルーツ
スパイス、フルーツ感、コクが加わって良かったです。

4. 26.221 クライヌリッシュ、2014年蒸留、9年、63.1度「Entranced and enchanted / 魅惑され、魅了される」ストレートからトワイスアップ + シフォン(瀬戸内レモン)
甘さに刺激、複雑さプラス。

5. 10.229 ブナハーブン、2008年蒸留、12年、61.6度「MEXICAN MIXED PEBBLES / メキシコの小石」ストレートからトワイスアップ + いわしちくわ
複雑さや塩っけプラスで、練身が元の魚っぽく感じました。

6. 10.239 ブナハーブン、2013年蒸留、9年、60.7度「A lobster licking liquorice / リコリスをなめるロブスター」ストレート + いか塩辛
驚きの塩辛とのペアリング!でも穏やかになり、かつ複雑さもプラスされて意外性がありました。ただしこの塩辛味醂も入っているということで、それが無かったら無理じゃない?とも言われてました。

7. 10(2024フェスボトル)ブナハーブン、2013年蒸留、10年、58.4度「Smugglers’ bacon / 密輸業者のベーコン」ストレート + まぐろ佃煮&まぐろチーズ
これまた佃煮という驚きの食材でしたが、塩っけやピート感の融合で複雑感が良かったです。

8.93.165 グレンスコシア、2004年蒸留、17年、53.3度「CAMPBELTOWN CALYPSO / キャンエbルタウン・カリプソ」ストレート + サラミ2種

サラミにハーブ感や甘さが加わり複雑さプラス。
9-1. 12(2024フェスボトル) ベンリアック、2013年蒸留、10年、58.4度「Heritage puddings follow breakfast / 伝統的なプリンは朝食の後に続く」ストレート + サラミ2種(8のそれとはちょっと違う種類もあり)
ハーブ感やフルーツ感プラスで複雑さプラス。
9-2. 78.79 ベンネヴィス 2014年蒸留、9年、59.1度「Buttered peanuts shells / ピーナッツの殻にバターを塗る」ストレート + サラミ2種
ライトピート系なので、刺激感や複雑味プラスされます。同じ食材なのに合わせるウイスキーでここまで違う感じになるのかと感心しました。
8・9両方 93.179 グレンスコシア、2013年蒸留、8年、60.4度「1970’s MOVIE DRAM / 1970年代の映画」ストレート + サラミ2種
グレンスコシアなんで8番の食材と合うのは確かなんですが、9番の食材にも結構合っていて良かったですね。

10. 55.86 ブラックラ、2009年蒸留、13年、57.4度「Toasty, roasty and oaky / トースト香、ロースト香、樽香」ストレート + どら焼き&ブラウンチーズ
これは以前も単独レビューしたバーンズさんのPBのやつです。この食べ合わせもしているのですが、やはり美味しい変化でしたね。

11. 55.94 ブラックラ、2014年蒸留、9年、57.8度「Dovetailed marshmallows / ダブテール・マシュマロ」プリン(左側)に5ml~10mlかける
プリンやシャインマスカットの感じに更にコクや華やかさをプラスするような感じです。

12. 44.182 クレイゲラヒ、2006年蒸留、17年、58.2度「Fit for an emperor / 皇帝に相応しい」プリン(右側)に5ml~10mlかける
こちらはティラミス系なんで甘さ寄りなんですが、それにコク、アクセント、甘さを更にプラスで良かったですね。

13. 73.160 オルトモア、2011年蒸留、12年、58.8度「A cherry good time / 素晴らしいひと時」ストレート + チョコレート2種(ラズベリー&ベリー系)
こちらはチョコに複雑味と深みを加えていくような合い方でした。

S1. 122.71 クロフテンギア、2006年蒸留、18年、53.2度「Reward after a day in the hills / 丘陵地帯での一日の後のご褒美」
S2. 1.290 グレンファークラス、2012年蒸留、12年、58.4度「Magic trick with a sideshow / 余興付きマジック」
S3. 159.1 駒ケ岳、2017年蒸留、5年、62.6度「Zen and the art of tiramisu / 禅とティラミスアート」

ここいらは先ほどまで番号シリーズを体感した後のおまけ(というには結構なラインナップなんですが)みたいな感じで食材も用意されていたのですが、当然ながら合うものばっかでした。
それよりも最後のS3が、日本の蒸留所の追加で初の番号を得られた駒ケ岳が出ていたことが驚きでしたね。そして、この駒ケ岳なんですが、なんか以前飲んだオフィシャル系のそれとは結構違った感じで、美味しい経験にはなりましたね。

去年もそうでしたが、今年のソサエティのギャザリングもバーンズさんの頑張りのおかげで十分に楽しめる会となっていてありがたかったですね。
いつもであればバーで飲む時は酒のみを楽しむことがメインな事が多いのですが、こういった会で食事とのペアリングという貴重な経験を得られる機会をくれたソサエティさんとバーンズさんには感謝しかありませんね。

ちなみにこのイベントは、ソサエティの会員でなくても参加できるものなので、バーンズさんのHPで告知されているか、SMWSのHPでの告知をもってイベント情報を知った上で申込みできるので、来年参加しようと思っている人はこの時期チェックしてみてください。

この会に参加できたことに感謝を!
ソサエティさんとバーンズさんにも感謝を!
ありがとうございました!
今回の記事は、ここまでです!

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