2023/8/12 愛知県名古屋市 BarBARNS(バーバーンズ)さん訪問記 その中でSMWS(ソサエティ)の1.254グレンファークラスと24.155マッカランと76.146モートラックのレビューもあり

BAR

2023年8月12日に愛知県名古屋市のBarBARNS(バーバーンズ)さんに伺いました。
まずはトップ画像のジントニックですね。
YASOGINのオレンジ感が特徴的なタイプですね。それにエルダーフラワートニックとオレンジピールだけですが、ジンの特徴をきっちりと活かした感じでしたし、オレンジのちょっとした苦味もあって、結構美味しかったですよ。

2杯目はノンワックスの和歌山のバレンシアオレンジとジン、和三盆、オレンジピールのカクテルですね。やはり質の良いオレンジを活かし、アルコール感も良い美味しいカクテルでしたね。

3杯目は半冷凍させたルビーロマン(プレミアムなぶどう)を使った食べるカクテルですね。

かなり大きめなぶどうであるルビーロマンは半冷凍させた上できれいに皮を向いたものです。こうすると皮と身の間にある美味しい部分も含めて味わえるという工夫をしたものですね。(ちなみにネット上で調べてみてもいいですが驚かないでくださいね)

それをポールジローのブランデーに付けて食べるという「食べるカクテル」ですね。
ルビーロマン単体で食べると爽やかな感じ、上品な甘さ、良い香りというもので美味しく、これをブランデーにつけるとブランデーの濃さを少々和らげると共にブランデーの味との共演でぶどうの複雑さ、コクっぽさもありで、かなり美味しいものでした。
そして、上に載っているミントも含めて味わうと爽やかさプラスで更に味変という感じで美味しかったんですよね。
最後は漬けた後のブランデーを味わうというのが最後の楽しみですね。着ける前に飲むとブランデーらしい濃さがあるんですが、漬けた後のそれは濃さが薄まる変わりにルビーロマンの味が加わるんですが、果実側とは違った美味しさを味わえる4つめの味という感じで、かなり楽しめるカクテルでした。

4杯目はSMWS(ソサエティ)の1.254、グレンファークラス、2013年蒸留、8年、53.2度を頼みました。
これに関しては公式のテイスティングノートと私的コメントを併記していきます。
(テイスティングノート)
A match made in heaven / 天国での試合
素晴らしい!ポルトガルのカスタードタルトのようなクリーミーさ、焦がしたオレンジの皮のようなピリッとした酸味、マジパンのような甘さと、熟成期間の割にとても複雑。クリーミーなナッツの風味、ピリッと力強いオレンジのソルベ、ラズベリーのビネグレットソースのフレーバーとバランスがとれていて力強い。慎重に加水すると、コニャックやアルマニャックなどの素晴らしいブドウのスピリッツ香が放たれ、マルクドシャンパーニュのチョコレートやトリュフ、グアバやトンカ豆のジャムの味わい。
5年間 ex-bourbon barrelで熟成した後、ペドロヒメネスのみに注力している現在で9代目となる個人所有の小さなボデガの1st fill barriqueへ移し替え。
(私的コメント)
香り:赤ワイン樽系の香りが強め、ちょっと樽感、酸、ちょっと甘さ、クリーミー、コクっぽさ
味:ちょっと濃い目の赤ワイン感、酸、ちょっと甘さ、フルーティー、全体的に濃い感じでまとまってる、加水で柔らかくなる感じ
グレンファークラスなんですが、結構特徴的な感じになっているウイスキーでしたね。元がバランス型なので、それに赤ワイン樽フィニッシュのおかげで良い影響が出ていて良い感じでしたね。

5杯目は同じくSMWS(ソサエティ)の24.155、マッカラン、2008年蒸留、12年、63.0度ですね。
これに関してはチャームのブラウンチーズ(甘さ控えめ)にペアリングするという意味もあります。
こちらも併記する形です。
(テイスティングノート)
An offaly good dram / とても良い一杯
[ノーズ]すぐにシェリーが爆弾のように香る。ローストブリスケット、ブリスケットの焦げた端、クランベリーグレイビー、トーストしたジュニパーのものすごい香り。この肉のような雰囲気は、オックステールスープ、鹿肉のローストのソース、マトンスープと続く。次に、モミの木の樹脂、フリーズドライストロベリー、ブルーベリーのクーリ。加水するとフルーティーなブラックコーヒー、ローストアーモンド、高価なマジパン、ゴールデンサルタナを感じる。醤油、アイリッシュコーヒー、濃厚なポータービール、ローズウォーターの香り、と非常に複雑になる。
[パレット]味わいは甘く高濃度で、天然タール、カシスジャム、温かい西洋わさび、塩漬けの猪肉で満ちている。加水すると鹿肉のシチューの肉のような感じが、古いコアントロー、ライムの葉、マスタードパウダー、赤い甘草、豪華なダークチョコレートソースとともに戻ってくる。
それぞれ10年間熟成したカスクを、異なるカスクに戻してさらに追熟。これはそれらのカスクの1つ。
(私的コメント)
香り:濃いシェリー感、ちょっと焦げ感、酸、ちょっとウッディ
味:濃いシェリー感、甘さ、酸、ちょっとハーブ、ちょっとフルーティー
なかなか濃いめのシェリー系ウイスキーで、でも複雑な感じのおかげで美味しく飲めました。
そしてこれに関してはチャームにあった(写真は1切れですが、2切れありました)ブラウンチーズ(甘さの無いキャラメルみたいな感じのもの)とペアリングすることで味変というか、双方ともに変化を楽しむという楽しみもできる感じでしたね。

6杯目はSMWS(ソサエティ)の76.146、モートラック、1987年蒸留、32年、50.7度です。
これも併記ですね。
(テイスティングノート)
月明かりの下でセビジャーナスを踊っているような気分になる。
[ノーズ]最初の香りは、シェリーワイン、革のブーツ、ジャズギター。アプリコットフラン、チョコレートオレンジ、冷たいジンジャーブレッド、プルーンジュース、トフィーアップルも感じる。
[パレット]口いっぱいに広がる味わいは、シェリートライフル、パステル・デ・ナタ、オレンジの皮、スパイスの効いたレーズン、ねっとりしたデーツとカフェクリームの葉巻。加水すると磨かれたマホガニー、サバンナの草原、ブラックカラントジャム、リコリス、シナモンロール、トーストにのせた蜂蜜。
[パレット]味わいは飲みやすく、豊かで満足のいくラム・ババの焼き菓子と厚切りのマーマレード、月明かりの下でセビジャーナスを踊っているような気分になる。30年間バーボン樽で熟成した後、first-fill oloroso hogsheadへ移し替え。
(私的コメント)
香り:キレイなシェリー感、フルーティー、ちょっと酸、ちょっと甘さ
味:キレイなシェリー、フルーティー、ちょっと酸味、うっすら苦味っぽい感じ、ちょっと甘み、うっすらハーブ感
これに関しては「ちょっとお高め」というオーダーに対し出てきたもので、後で調べてみるとTWSCの2022年最高金賞を取ったウイスキーであり、ソサエティの高級ラインであるヴォルツ・コレクションの1本でした。
凄くキレイなシェリー系ウイスキーでありながらも複雑味のあるウイスキーで、かなり久しぶりに飲み干したくないウイスキーを飲んだ気がしますね。

そしてそれにペアリングする意味でソーテルヌチョコを出してもらいましたが、これまた合ったんですよね。味変というか、楽しい変化をしてくれたんですよね。爽やかさとか別の意味での甘さプラスで良い変化をしてくれて美味しかったです。

今回もまた、いろいろ楽しませてもらえましたが、別の店に行く時間になったので、ここで一旦締めとしました。
いろいろ楽しませてくれてありがとうございました!

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ウイスキー(ウィスキー)飲みの程良い日常ブログ

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