海洋熟成ウイスキー3種の飲み比べレビューです。in 愛知県刈谷市 Taro’sBar 2023/5/27

ウイスキー

2023年5月27日に愛知県刈谷市のTaro’sBarさんに伺った時に、海洋熟成ウイスキーの飲み比べを行ったので、個別記事にするにはネタとしていいかなと思い、これ単体の記事にしています。

そもそも海洋熟成とは、ウイスキーをわざわざ海に沈めて、ある程度の期間放置し、それを引き上げて変化を楽しもうというものでして、ここTaro’sBarさんは北海道の企画した人に乗っかる形で6種類(ウイスキー4種、バーボン2種)を海洋熟成したようです。そして1年半経過し、手元に戻ってきており、それをお店で提供していました。
その中で気になったものを3種類レビューしています。

まず海洋熟成することで変わる原因は何?と言われると、おそらくですが、振動ではないかと言われています。海自体、そこの生息している生物が発するもの、いろいろ考えられますが、厳重に封してあるウイスキーに変化を与える要素といえばそれくらいしかないんですよね。あとは光?海の中で?と思いそうですが、そもそも届く位置であるのか?というのもあるので、まず第一要因は振動だろうとのことですね。

まずはグレンモーレンジのオフィシャル10年です。
いきなりですが、飲み比べといいつつ、これに関してはオフィシャルの現行がラベル変更されていまして、厳密な意味で同じ物の飲み比べとなっていません。ご了承ください。
(まさか変更されるなんで予想もしませんでしたとのことです)

ボトルの裏面の写真も掲載しますが、これが一番ラベルが残っている状態らしいですが・・・思った以上に海洋生物に侵食されるんですね。後で紹介するものなんか瓶の形状と色くらいしか判別方法がありませんでしたよ。
現行と海洋熟成のコメントを併記していきます。
(現行)
香り:華やか、フルーティー、バニラ系の甘さ
味:バニラの甘さ、穏やかなフルーティー、特徴的なものはあまり無いが良バランス系のウイスキー
(海洋熟成)
香り:穏やかフルーティー、全体的に薄め?
味:甘さ、穏やかフルーティー、まろやかな感じ、でもアルコール感が前に出てる
なんだかオフィシャルの華やかな感じがまろやかな方向に変化しており、それに伴い、華やかさの裏に隠れてたアルコール感が表に出てきている感じになっていました。

お次はアードベック10年です。
ノンピートのバランス型があのような変化をしたので、ではピート系のウイスキーだとどのように変化するのかという興味から頼んでみました。
(現行)
香り:スモーク&ピート、ヨード、ちょっと甘い感じ
味:スモーク&ピート、良い甘さ、ちょっと奥にフルーティーな感じもあり
(海洋熟成)
香り:うっすらスモーク&ピート、やはり全体的に薄め
味:かなり穏やかなスモーク&ピート、うっすら甘さ、うっすらフルーティー
特徴的なスモークやピート感が薄まっており、こりゃアードベックを飲んでいるというより、ピート系の樽フィニッシュでちょっとアクセント付けしているような感じのウイスキーを飲んでいるみたいになっていましたね。

お次はバーボン、今回のそれはブレットバーボンを頼みました。
お店の人いわく「バーボン系は評判いいですよ」とのことで頼んでみました。
(現行)
香り:樽感強め(なんか鉛筆?みたいな?)、ちょっとスモーキー、スパイス、ダークフルーツ
味:酸、フルーティー、甘さもあり、良いアルコール感
(海洋熟成)
香り:良いフルーツ感、ちょっとスモーク、アルコール感、うっすら樽感
味:甘さ、酸フルーツ、うっすら樽感、アルコール感の余韻
これもやはりまろやかな感じになっていましたが、現行のちょっと嫌味に感じる部分のイメージがほとんどなくなっており、確かにこれは良い変化と思えましたね。

6種全部とはいきませんでしたが、特徴的な3種を飲み比べしてみましたが、共通点は
「まろやかになる」
でしたね。
ただしこれ、まろやかになることで失われる特徴を持つウイスキーである場合、特徴の喪失につながる可能性があるため、全部が全部美味しくなるということではないということですね。
こういう変化も良し悪しということになりますね。

今回は貴重を経験値をありがとうございました!
Taro’sBar刈谷店さんでは各1本ずつ、海洋熟成ウイスキーがあったので、自身で味わってみたい方は早めに行ってみるといいと思います。(記事作成時点では)

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