2022/7/30 愛知県名古屋市 BarFinch ウイスキー会 九つの柱編

ballantineウイスキー

今回は2022年7月30日に愛知県名古屋市のBarFinchで開催されました恒例のウイスキー会、今回のテーマは九つの柱というテーマでバランタインの原酒をそれぞれ飲んでみようという会に参加したので、そのレポート記事をブログにしようと思います。
一般的には7つの柱(キーモルト)が一般的でありますが、年代による構成原酒の変化もありますし、今回の中にオールド時代の陶器のバランタインも含めて今回のお題の九つの柱になっているのかと思われます。トップ画像は全種類が入っているものであり、いつもの通り最初に店についた参加者(前回に続き今回も私がトップだったので、私の運によるものになっています)が出す順番を決めるというルール通りに提供順番が設定されました。以降に飲んだ順番でのウイスキーの私の感じたもののコメント等を簡略的に記載していきます。(9本分全部長々とコメントしていると長文嫌いな方が途中で閉じてしまうので)
あ、ちなみにアードベックはわかりやすすぎるという事で除外されています。

まずは1本目、いきなり今回の中では一番蒸留年が古いシグナトリー、ウイスキーフープのモストウィー、1979年蒸留、35年、46.8度です。
なんたる偶然か運か?前回のリベットの時同様一番古いのがトップに来てきます。モストウィーというと馴染みが薄いかもしれませんが、ミルトンダフ蒸留所に一時期あったローモンドスチル(蒸留器)で作られたウイスキーです。とうの昔に蒸留器自体は撤去されているので、今では見るのも珍しいウイスキーですね。
では私的コメントを。
香り:蜂蜜系の甘さ、フローラルさ、うっすら樽感もあるが、全体的にバランス良い香り
味:うっすら甘く、樽のウッディさもあり、結構綺麗なスパイシーさもあり、余韻は程良く長め
やはりオールドなウイスキーは構成要素が多いのか、バランスの良さもありながらもいろいろな感じを楽しめる美味しいウイスキーでした。これだけ複雑なものだからこそ初めに飲んだのは正解だったかもしれませんね。

2本目はOMCのグレンバーギー、1997年蒸留、17年、50度です。
写真が2枚なのは情報が左右一杯に記載されていたため、どうやっても1枚で収まらないからです。
香り:うっすらフルーティー、バラを感じさせるフローラル感
味:フルーティーさがちょっと強め、フローラル感もあり、余韻もそれなりに長め
これもまたバランス良かったです。ただまぁ先に飲んだのが悪かったのか、それ以上の感想は出てきませんでした。

3本目はグレンクレイグ、1981年蒸留、19年、57.9度です。
これまた珍しい蒸留所のものが出てきました。グレンクレイグはグレンバーギー蒸留所が一時期使っていたローモンドスチルを使って作られたウイスキーで、これも出会うのが結構珍しいものです。そして今回の中では2番目に古いウイスキーですね。
香り:綺麗な甘さ、フルーティーさもあり、うっすら樽感もあり
味:フルーティーさが強めにくる、奥に甘さもあり、余韻も程良く長め
これはちょっとフルーティーさのほうが強めの感じでした。ただ複雑味はあまり感じませんでした。

4本目、ここでオールドのバランタイン17年、陶器ボトルがきました。
これは1980年代流通のものですかね?程度の推測しかできませんでした。
香り:オールドなウイスキーに通ずる綺麗なシェリー香、フルーティーさもあり、かすかにスモーキー
味:オールドブレンデッドによくある綺麗なシェリー感をベースにフルーティー、甘み、うっすらスモーキーの良バランス、余韻は普通くらい
やはり昔のブレンデッドはバランス良く旨いと思えるウイスキーでした。ただ今回の構成原酒により出来上がった完成品というには年代が違いすぎてイコールになってない感じが否めませんでした。

5本目はコニサーズチョイス、プルトニー、1989年蒸留、19年、57.5度。
香り:微妙にソーピー?パヒューミー?フローラル系も感じる
味:フローラルがまずくる、バランスは良い、爽やかな感じが続く、余韻は短め
これには関しては今回のラインナップの中では結構異質でしたね。

6本目はウイスキーフープ、グレンカダム、1995年蒸留、22年、61.2度。
香り:強めのフルーティー感、奥に甘さもあり、ウッディさも感じる
味:酸が強めのフルーツ、うっすら甘さもあり、余韻は普通
フルーティー系で私的には好みの方向なのですが、今回の中では埋もれがちになりそうですね。

7本目、コニサーズチョイス、ミルトンダフ、1995年蒸留、24年、56.8度。
香り:ソルティさを感じる、うっすらフローラルも
味:やはりソルティさがある、ハーブ系、フローラル系も、余韻は普通
このラインナップの中では結構特徴的に感じた1本ですね。

8本目はG&M、スキャパ、2005年蒸留、2018年瓶詰め、43度。
香り:スパイス、フローラル系
味:スパイス系がまずくる、ちょっと塩っけを感じる、うっすら甘い、スパイス系の余韻
前のやつと似た傾向していますが、前のが度数高めだったせいでこちらの印象はちょっと弱めに感じましたね。

9本目、ウイスキーフープ、G&M、バルブレア、1996年蒸留、2015年瓶詰め、51.1度。
香り:フローラル系がメイン
味:フローラルがまずくる、うっすらソルティも感じる、余韻は普通
これもちょっと特徴的でしたが、良い感じのウイスキーでしたね。

今回のお題は結構楽しめましたね。試飲会であればリリースされる多くの蒸留所、別の店で参加していたモルト会では同蒸留所比較が当たり前だったので、こういうブレンデッドの構成原酒を味わいつつも足し算を想像してみるというのも面白いものですね。ただまぁ今回のラインナップで出来上がったものという意味では現行のバランタインを飲んでみたいという気持ちがあったのは確かでしたね。
(まぁその後別のバーに行って現行のバランタインを飲んで確かめました。そちらのコメントはこちらへどうぞ)
またこういった会には参加したいと思います。楽しい時間をありがとうございました!

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