SMWS ソサエティ 26.106 クライヌリッシュ 1984年蒸留 29年 58.0度のレビューです。

ウイスキー
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ウイスキーを収納してある段ボールを整理していたら、かなり量が減っていたこいつを発見。状態確認の意味と、場合によっては小瓶に移すことも考えつつ、備忘録も兼ねてとりあえず飲んでみることにしました。

以前にも記載しましたが、SMWSはTHE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETYの略で1983年に設立された世界初のウイスキークラブということで、歴史ある会員制のボトラーズというところでしょうか。
さて、このウイスキー自体ですが、ラベルこそ現在のカラーリングされる1つ前のラベルであり、必要な情報が記載されているだけの素っ気ないラベルに見えてしまいます。しかしながら蒸留年は1984年で結構な古さです。おまけに29年という長期熟成もありますので、今現在ではそれなりに貴重なウイスキーではないでしょうかね。

26番はクライヌリッシュであり、106番目に瓶詰めされたウイスキーということになります。販売年もそれなりに古いので、さすがにこれのテイスティングノートなんて残っているはずもないと思っていたらなぜか残っていたのでそれの抜粋と、私的コメントを記載します。
(テイスティングノート)
タイトル: 「思いを花に託して」 ‘Say it with flowers’
バニラが香る甘いペストリー – ショートブレッド – の最初の印象が、フルーツケーキか紅茶に浸したドライフルーツで次第に補強された。時間とともにそれが軽くなる。
生イチジク、メロン、新鮮な草、ローズマリー。ストレートの味はよりヘビーで、ハーブティーとジャスミン茶、カビやロウのオイリーさ、ナッツっぽく(マカロン、ヘーゼルナッツ、アーモンド)、 花の蜂蜜。
水を少し加えると最後の要素が増えて、さらにロウっぽくオイリーになる。ヒマワリ油、クレームアングレーズ、あっさりしたナッツ。質感はソフトになり、味にはカルメ焼きの甘さが出て、フィニッシュはややビター(キンレンカのような食用花)。
複雑で、変化し続ける。
(私的コメント)
香り:かなり華やかなフルーティー&フローラルがまず鼻にくる、奥にちょっとグラッシーも感じる、ちょっと砂糖系の甘さも感じる
味:それなりに強いアルコール感、オイリー、多少コクがあるように感じる、程良い砂糖系の甘さ、全体的に良バランスだがそこそこ濃い目、余韻もその印象のまま長く続く
かなり芳醇というか、華やかで構成要素多めのウイスキーになっていますね。手持ちのウイスキーの中では結構上位になるくらいに味が良いウイスキーかと思われます。(ただまぁ量が残り少ないので、どっか適当な記念日にでも飲もうかと思います)特に劣化もしてなさそうなので、とりあえずそのまま保存ですかね。

しかし、今現在のソサエティは、長熟はラベルを高級感溢れるものにして高価格帯ラインナップとして区別していますが、この頃は値段はともかく長熟でもラベルの区別をしていなかった時代だったんですね。
おそらくこれはテイスティング会に参加して、その当時の自分だとウイスキーをあんまり飲み慣れていない頃だったと記憶していますが、それでも美味しいと感じて、購入したのではないかと思います。(よくやった、当時の私!)今だったらこんなのいくらになるんやら・・・。
バーでこの年代あたりのものを飲むと結構なお値段するとは思いますが、ウイスキー飲みの経験値の蓄積という意味ではアリではないかと思うので、出会うことがあれば財布が許すのであれば飲んでみるのもいいかもしれませんね。
では、今回はこれで。

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