









2025年11月16日に愛知県名古屋市のBarBARNS(バーバーンズ)さんで行われたSMWS(ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ)さんのテイスティング会とペアリング会を同時開催する形で行われました。
本来であれば、9月あたりに行われるギャザリングというソサエティのイベントで行われるペアリング会なんですが、店側の事情によりちょっと時期をずらされてテイスティング会と同時という形で開催されました。
写真を一気に載せました(プリン2種があったのですが、これに関しては撮り忘れてしまいました)が、今回ウイスキーは18種類、食べ物は写真を見ると結構多めに見えるんですが、組み合わせて食べるものもあったりしますので、そのままカウントされるわけではありませんね。
そして前のペアリングの会の時もそうだったんですが、バーンズさんの食べ物のチョイスがかなり絶妙で、似たような食材なら近場の店でも売ってそうなのに、どこそこの店の食材と完全に指定して提供されていたのが、この店の人たちの知識の深さに驚くところですね。
こちらとしても、珍しい食材とウイスキーのペアリングによる変化を楽しめる、かなり有り難い会となりました。
では、ウイスキーと合わせた食材を簡潔に文字情報にしていきます。
あくまでこれ以降のコメントは、私が感じたものであり、店の人が意図した変化かどうかはわかりかねます。
1. 18.71インチガワー、2008年蒸留、14年、54.0度+ブリア・サヴァラン。アフィネ+みすゞ飴本舗の四季ジャム、りんごジャム&かりんジャム
ウイスキーはフローラルやハーブ、フルーティーと複雑系で、それに合わせると、フルーティーさのコクが深くなり、ハーブやフローラルはちょっと抑え気味になりますが、かなりまろやかになるという感じでした。
2. 93.218 グレンスコシア、2015年蒸留、9年、57.6度+竹徳とうもろこしのしんじょう
オイリーやソルティ、酸味や甘さもある感じで、合わせると特徴的な刺激がちょっと薄まる感じでしたが、さっぱり系の要素が加わり、結構な変化となっていましたね。
3. ファイフ・ピーティー・ポーション、2017年蒸留、7年、50.0度+竹徳の甘海老のしんじょう
ピート系で結構特徴的な味のウイスキーですが、合わせるとスモーク系やソルティが食べ物とうまくマッチして、それにウイスキーの複雑味がのっかる感じで、かなり合っていましたね。
4.29.303、ウィリアムソン、2013年蒸留、11年、59.0度+サイトウハムハーブチキンハム+内堀醸造フルーツビネガー黒酢と果実の酢
ピートやスモークに加えソルティやオイリーさもある刺激的ながらも複雑味もあるウイスキーに合わせると、ハムのハーブと酢の要素にウイスキーの刺激的な要素が見事に乗っかり、全体的に濃いめな感じに変わって美味しかったですね。
5.1.290 グレンファークラス、2012年蒸留、12年、58.4度+ノース物産北海道産合鴨スモーク+みすゞ飴本舗四季のジャムバレンシアマーマレード
シェリー系が結構濃いめでフルーツ系も結構感じるウイスキーに合わせると、全体的にウイスキーの方の要素をさらに複雑にするような感じになり、結構芳醇っぽく感じましたね。
6.13.104、ダルモア、2013年蒸留、9年、55.3度+サイトウハム和牛ローストビーフ+内堀醸造フルーツビネガーぶどうとブルーベリーの酢+みすゞ飴本舗四季のジャム高原のブルーベリー
結構濃いめのシェリー系で奥に複雑味もあるものに合わせると、お互いの複雑味がうまく混じり合い、ちょっと刺激的な感じが少なくなるものの複雑かつ穏やかな感じになりました。
7.53.394、カリラ、2009年蒸留、11年、57.4度+ロックフォールカルル
スモークやピートが強く、その中にフルーティーやソルティも感じられるものに合わせると、互いの味の感じにのっかるようにして引き立てていて、見事なペアリングでしたね。
8.63.118、グレントファース、2009年蒸留、15年、58.2度+ブルシックTOKOROシフォン抹茶
フルーティーかつ酸味や甘みもあるウイスキーに合わせると、抹茶のそれを引き立てつつも、複雑味をプラスするような合わさり方で良かったですね。
9. 36.230、ベンリネス、2007年蒸留、17年、52.6度+MAISON CACAO ELEGANCE/アールグレイ
爽やか系や甘さ、フルーティーさのウイスキーに合わせると、アールグレイを引き立てつつも、甘さやちょっと苦みを加えるような良い会い方をしていましたね。
10.85.99、グレンエルギン、2010年蒸留、15年、56.9度+ブルシックいちごプリンorショコラプリン(柑橘系コンポート入り)
モルティー、フルーティー、ハーブ系のウイスキーで、それに合わせたんですが、いちごの方はモルティーさに変化、甘さがちょっとひかえめになり、ショコラの方は味の感じが結構濃いめに変化するというそれぞれ変わった変化をして面白く美味しかったですね。
11.46.152,グレンロッシー、2008年蒸留、16年、51.6度+ブルシックいちごプリン
フルーティーやスパイス、甘さのウイスキーに合わせると、ウイスキーの要素を増幅させるような変化と、さらに要素を加える感じで綺麗に融合している感じでしたね。
12.64.158、マノックモア、2009年蒸留、15年、57.5度+ブルシックショコラプリン(柑橘系コンポート入り)
フルーティー、甘さ、結構華やか系で、合わせると、全体を増幅するような感じになっていましたね。
13.100.46、ストラスミル、2012年蒸留、12年、61.1度+ATELIER Sableya ブールネージュいちご
フルーティー、甘さ、タンニン系のちょっと苦みもある感じで、それに合わせるとウイスキーの中のいちごを引き立て、ちょっと薄かった要素がそれぞれ主張を強める良い会い方をしましたね。
14. 72.126、ミルトンダフ、2011年蒸留、13年、59.3度+ATELIER Sableya ブールネージュプレーン
フローラルやハーブ、甘みを感じるウイスキーに合わせると、ウイスキーの方向性をあらかた増幅するような感じの会い方でしたね。
15.115.36、ノックデュー、2014年蒸留、10年、63.8度+ジェイファームまるごとしいたけチップ
フルーティー、甘み、スパイス、ちょっとスモークも感じるウイスキーに合わせると、しいたけの和の感じが乗るだけかと思いきや、ウイスキーの要素を邪魔することなく融合するというある意味驚きの変化してきましたね。
16. 73.166、オルトモア、2011年蒸留、13年、55.8度+MAISON CACAO RESPECT/ル・レクチェ
ウッディ、ちょっとソルティ、ハーブやフローラルも感じるウイスキーに合わせると、追加要素を加えつつも華やかさを維持する感じで、会い方は良かったですね。
17.1.301,グレンファークラス、2013年蒸留、11年、57.8度+MAISON CACAO EROS/シードル
フルーティー、甘さ、ハーブ、バニラ系の複雑さに合わせると、かなり複雑味が増える感じにこれまた見事な融合感でした。
18.11.50、トマーティン、2014年蒸留、9年、58.1度+Werther’s Original Soft Chocolate Caramels
ハーブやフルーツ、ちょっとフローラル、微妙に塩気も感じるウイスキーに合わせると、コクっぽさが増し、複雑さも結構増幅した上で、ウイスキーにあった刺激がちょっと強めに感じた綺麗な融合をしていましたね。
今回、久々のソサエティのテイスティング会でしたが、今回はいつも以上に楽しめたね。
毎年のそれですが、ウイスキーと食材のペアリングがかなり好みであり、それを提供してくれるバーンズさんに感謝を!
次回もまた期待していきたいと思います!
では、今回はここまで!



コメント