6月25日に愛知県名古屋市のBar finch(バーフィンチ)さんで午後からやっていたウイスキー会のイベントに参加してきました。その内容をブログ記事にします。
目隠しされた同じ形状のボトルに移された8本の飲み比べで、最初に来た参加者に順番を決める権利を与えるため、マスター本人ですらどの順番で出てくるのか不明な状態になりますし、シェリー系の濃いのが最初に出てきて後のが薄く感じるとかある場合もある可能性もありますが、これも運ということになりますね。
今回はグレンリベットですね。なんかもぉ基本とも言えなくもない蒸留所ですね。そして大好きな蒸留所ではあります。その割には自分自身ではボトラーズのボトル自体もあんまり持ってないんですよね。昔飲んだ時オフィシャルの12年自体があまり特徴的でないイメージがあったため、集める意欲があまり起きなかったのが原因なんですがね。
ただまぁ全部に対して細かくコメントしていると長文になるので、大雑把にコメントしていきます。
まずは1本目、ケイデンヘッドの黒ダンピーボトル、1959年蒸留、1985年瓶詰め、26年、46度です。
今回の1番の目玉が1番最初に来てしまったのは運が良かったのか悪かったのか。
香り:綺麗なシェリー香、フローラル&フルーティー系が複雑に絡み合う。
味:綺麗にシェリーがのっかっている、香りにあったものが複雑に絡み合い素晴らしいバランスで成り立っている、余韻も結構長めで素晴らしいウイスキーという一言に尽きるものでした。
このボトルはちょっとした経緯があります。今は無き豊橋のフルハウスというバーにあったウイスキーで、そこのマスターはウイスキーへの造詣が素晴らしく、私自身もいろいろ勉強させてもらいましたが、マスターの病死と共にウイスキーの在庫自体が放置され、それを有志がなんとか確保し、流石に1人で抱えきれないということで複数の人に譲渡したもので、これに関しては今現在ここにあるわけですね。
これだけ年数が経過しているのにも関わらず味が劣化することなくあるのが奇跡とも言える1本です。これだけで会費のほぼ全てと言われても疑う必要は無いくらいの価値はあると思います。
2本目はゴードン&マクファイル、1966年蒸留、2007年瓶詰め、リフィルシェリー、46度ですね。
香り:うっすらシェリー系、キレイな樽感。
味:やさしい感じ、酸をちょっと感じる、うっすら甘い感じもありで良いバランス型のモルトでした。
これも結構良いウイスキーだったのですが、前に飲んだのが同系の上質過ぎたのが災いして、なんか普通に感じてしまったのが難点ですね。これが飲み比べの怖い所ですね。
3本目、シーバスブラザーズ、1988年蒸留、2004年瓶詰め、16年、59.9度。
8本中、2本だけカスクストレングスだったんですが、そのうちの1本です。
香り:強いアルコール感がまず先にくる、その奥にフルーツ感もあり。
味:度数ゆえの強めのアルコール感のアタックがメインになり、加水してフルーツの感じがようやく出てくる感じで良いバランスになっている。
4本目、現行オフィシャル18年、40度。
香り:ちょっと樽感強め、うっすらバニラ系の甘さを感じる。
味:香り同様の感じ、余韻が結構短い。
ここでオフィシャルが出てきましたが、18年のこれはちょっと単調というか、複雑味をあんまり感じないものでした。周囲の反応もあんまりよろしくなかったんですよね。(写真はちょっと撮影環境ミスしたらしくえらい見ずらいものしかありませんでした)
5本目、オフィシャルですが、限定シリーズ第1段、イリシットスチル、12年、48度ですね。
香り:結構濃いめな感じ、複雑味のあるフルーツ系。
味:香り同様濃いけど良バランス系、余韻はちょっと長め。
確かこれ禁酒法時代の密造酒として作られていたものを今の原酒でできる限り再現したものだったはずです。これ単体で飲んだ時は濃いめの酒だなーとしか感じなかったのですが、こうやって飲み比べしてみると、結構良い出来だったんだなーと感じさせてくれる1本でしたね。
6本目、80年代後半のオフィシャル12年。
香り:フルーツ感満載、特にりんご系が強く出てる気がする。
味:香り同様フルーツに寄りすぎてる感じ、やはりリンゴ系。複雑味もそこそこある、余韻はちょっと長め。
今までシェリー系のバランス型が多かったので、これの感じはちょっと異質でしたが、結構良いものでしたね。ただ前にも飲んだことあったはすなのですが、ここまでフルーティーに寄りすぎてましたっけ?というのが素直な感想ですね。
7本目、現行のオフィシャル12年、40度。
香り:フローラル寄りな感じ、嫌味な感じはない
味:香り同様これまたフローラル系、余韻は普通、やはり良バランス型。
昔のの後に現行が来ました。これぞランダム順番の妙味ですが、こうやって飲み比べしてしてみて思ったのは、これ結構バランスいいのねという事ですね。悪く言えば特徴薄めですが、そこらのブレンデッドのまったく特徴無しと比較してはいけないと思わせてくれましたね。これどこかで買えたら買おうかなと思わせてくれました。
最後8本目、シグナトリー、2007年蒸留、2018年瓶詰め、11年、66.8度、1stフィルシェリー。
香り:ドシェリー1歩手前、酸を結構感じる、ウッディさも結構あり
味:香りほどシェリーが嫌味でない感じのバランス系シェリー、酸系フルーツを強く感じる、余韻はほどほど、度数の割にアルコール感を強く感じなかった。
カスクストレングスの2本目。最後に濃いシェリー系がきたのは運が良かったかもですね。シェリー強めですが、これがバランス良くフルーツも感じれたので、現行のシェリー系としては結構良いウイスキーに仕上がっていました。ここまでの度数があればアルコール感で他がマスクされそうですが、これに関してはそういったこともなく、良いバランスな味になっていましたね。
今回は良い経験をさせてもらえました。改めてグレンリベットのバランスの良さを感じましたね。バーでもボトラーズのリベットはそれなりに飲んでいましたが、やはりバランスの良さが特徴なのが多かったのは確かですね。こういった機会は貴重なので、また参加したいと思いますね。
この機会をくれたfinchのマスターに感謝を!ありがとうございました!!
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